大学で「スピーチ論」を教えています。
今期の講義も丁度半分を迎える頃
気持ちが緩んで授業中に私語をする学生も出てきます。
私の講義を聴きたくてとった学生もいれば
単位を取るために何となく履修した学生もいることでしょう。
私は私語をしている学生に「おしゃべりはやめて!」と
直接言うこともできます。
ただ、それは出来ればやめたい。
授業中に私語は慎むのは当たり前のことだからです。
と同時に「私の話が面白ければ私語はしないはず。面白くしなきゃ!」
という自己反省の思いがあったからです。
でも、考えてみれば、
大学はエンタテインメントの場ではなく教育の場だと気づきました。
講義の内容だけでなく、教師の人間性から学ぶ場でもあるのです。
そこで私は、授業の冒頭、この講義に対する思いを伝えることにしました。
言葉には力がある
自分の世界を切り拓くことができる
その方法を大学生のあなたたちに私は本気で伝えている
気持ちが乗らない日や話に関心が持てない日があっても
自分の思いに負けずに
今やるべきことをしっかりやって欲しい
その態度こそが、あなたたちの自己実現につながっていると。
その結果は驚くほど!
学生たちは恐ろしいほど真剣な態度で
その日の私の講義を聴いてくれました。
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