言葉には力があります。
誰かが発した言葉は
その場の空気を作り、人を励ましたりします。
テレビ局にいた頃は、
「場を盛り上げなきゃ」とある一言を発して
皆が「ワッ」と笑ってくれると「やったー」と嬉しかったものです。
「面白い人でなきゃ評価されない」と思っていたんですね。
時には、出来事や他人を皮肉って笑いをとることもありました。
他人を批判的に語る本音は、多くの人の興味を惹きますからね。
でもその後、どこかイヤーな気持ちが残ったものです。
とある業界以外の人たちの集まりで、
たまたまテレビ局出身の人が皮肉まじりのスピーチをして
会場が盛り上がることを目の当たりにしたことがあります。
私にとっては「おなじみの光景」だったのですが、
出席者の中には「いやな感じ」と受け取った方がいらしゃいました。
「テレビ局の常識は世間の非常識」を痛感して深く反省しました。
それ以来私は「テレビ局の笑い」はやめて
周りの人が暖かく嬉しくなる一言を探すようになりました。
優しい気持ち、明るい気持ち、幸せな気持ちを言葉にして
周囲を優しく、明るく、幸せにできる人になりたいなと
改めて気づくことのできた経験でした。
言葉って、ホントに奥が深い。
「道」を極める感じに似ています!
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